2014年10月14日火曜日
幼児の絵画表現における認知発達に関する研究―アンパンマン編―
先日、ふとしたきっかけで過去Twitter上で公開した画像ファイルを
最初からざっと見なおしてみたんですけれども、
振り返れば娘が0歳児の頃からちまちまと写真を載せているわけで
これは実際貴重な記録だよなぁ、としみじみ思いまして。
ご想像の通り、普段からマメに写真プリントしてアルバムを作るようなタイプではないため
いい機会なのでここにまとめてみることにしました。
題して『二歳児の脳内世界を垣間見よう』のコーナーです。
まずは、消せるお絵かき玩具の「せんせい」に描いた中から
それまでぐちゃぐちゃとした線の集合体だった娘の絵が、
初めてちゃんと顔らしきものになった、2歳2ヶ月時の写真。
何を描いたの?と訊けば「アンパンマン!」とのこと。
その後も絵柄が安定しないまま、毎日ひたすら「アンパンマン」だけを描き続けます。
わりと綺麗な円が描けるようになってきました。
このへん、本人納得がいかないのか何度も消しては描き直すため、
「今のは残像だ…」みたいなことになっています。
眼と鼻の他に、頬のパーツが増えました。
ほんのちょっとだけアンパンマンらしくなりましたね。
口のパーツも増えました。
パーツが増え……ちょっと多くね?
ヒィッ
多い!!多いって!!
ぶ、分裂増殖してるー!
なんか昔こんなコラ流行ったよね!?うわああ!
笑ってるけどなんか多いよー!怖いよー!
ギャアアア本体まで分裂増殖したぁーっ!?
妖精の世界が大変なことに…!!
「新しい顔いっぱい焼いといたわよー」ってやかましいわ!
「…これはなあに?」
「ドキンちゃん!!」
「…そう…なんだぁ……」
この頃の絵が一番、大人の理解の埒外ギリギリなグロテスクさがあり
どうも悪い夢の中のようで怖かったですね…
まあ2歳半ぐらいだと言ってることも大概わけわかんないからね…
おっ、初めて目玉を描いたぞ!
表情が笑顔っぽくなってきました。
なんとかそれらしくなってひと安心。
そしてこの頃に頭と胴体も分化。
キャラの描き分けも可能になりました。
おお、クリームパンダちゃんだ!
そして2歳9ヶ月時点、各キャラクターを
私が頼んで描いてもらった絵がこちらです。
形だけでなくちゃんと表情でキャラを識別しているようで感心しました。
そしてこちらがそこから2年後、娘4歳現在の「アンパンマン」。
もう既にどことなく乙女チックなアレンジが見られますね。
「せんせい」自体は踏まれ投げられボッコボコになったけど、まだ毎日何かしら描いています。
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こんなお絵かき好きの娘ですが、3歳で幼稚園に入った途端
いわゆる一直線の地面にチューリップが咲いて蝶が飛び
リボンを付けた女の子がいて、お家があって、左上隅に太陽が見切れているような
ステレオタイプの「幼児絵」を描くようになってしまったので
まあ安心っちゃ安心ですが、ちょっと残念でもあります。
言葉や絵の表現に関しては、2歳の頃が一番自由で興味深かったですね。
「文法」を覚える前の、脳内から直接出てくる素の表現=アートに近い感じがしました。
そういえば長男はもう3歳だけどあまり絵を描かないから、
そのへんも個性なのかもしれませんねえ。
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