2015年1月17日土曜日

ほったらかし戦隊電子レンジャー

・・・こちらは忙しい方と、面倒くさがりな方と、料理の腕に自信がない方にお送りする
「電子レンジさえあればOK」が合言葉の、大雑把すぎるレンジ料理レシピ集です・・・


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【はじめに】
育児中は、のんびりと手の込んだ料理を作るのはなかなか難しいものでして。
毎日バタバタと家族のごはんの世話をしながら、ふと
最近の電子レンジって、何やら沢山機能があって色々出来てすごいけど
そもそも普段の食事作りの時に、「あたためる」以外には
基本のレンジ機能も使いこなしてるとは言えないなぁ、と感じたんですよ。
ガスコンロふた口を使ってわたわた作業してる間、レンジは空いていたりする。

それと、ズボラ料理といってよく思いつくのが
「炊飯器に入れとくだけの楽々レシピ」的なメニューが沢山あるんですが
あれってわりと時間かかるんですよね。そしてその間は米が炊けない。
だいぶ昔の話ですが、炊飯器でゆっくり火を通すやわらか茹で鶏を作ってみたら
途中であれ?白飯炊いてないじゃん!ということに気付き、
結局ガスコンロで土鍋で米を炊くという逆転現象が起きて
「おれは・・・おれはバカだっ!」とブラックジャックばりに頭を抱えた思い出があり…。

メニューを決定した後いかに手早く完成させるかを優先したい私としては
まず先に電子レンジをもっと活用すべきだろうな、と思った次第であります。

電子レンジャイ!

なお、以下に出てくるレンジ調理時間は、すべて超適当なので予めご了承願います。
うちのレンジは最大800Wなんですが、たまに弱め500Wでやってみたりしますし
切り方や配置でもだいぶ変わってくるので、ぜひ様子を見ながら時間は調節して下さい。

あと気になったのが、本文中でレンジにかけることを 「チン」 と表現しましたが
この言葉って今も生きてるんですかね?
果たしてどこらへんの世代まで通用するものなのか…?
…いや、やっぱりいいわ、知ったところでどうせおばちゃんもう直せないからいいわ。
21世紀後半になっても、絶対死ぬまで「チンする」って言い続けてると思うわ。


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【一般的な便利レシピ】
まず一番覚えておきたいのは、「茹でる」と「蒸す」の調理は
だいたいが電子レンジで可能だという点。
最近はシリコン製耐熱容器が一般化したし(タジン型なんかもありますね)
旬の野菜(アクの少ないもの)はサッと洗ってチンするだけで充分おいしいです。

とりあえず、もはやいつどこで知ったかも覚えてない有名どころを適当にあげるならば、


・なすを洗って縞模様に皮を剥き、4分チン→酢醤油に豆板醤、食べるラー油などをかける

・葉付きのとうもろこしは葉ごとレンジに入れて5分チン→葉とヒゲを剥いてそのまま食べる

・ざく切りキャベツを洗ってポリ袋に入れて3分チン→絞ってツナやハムとドレッシングであえる

・カリフラワーを小房に分けてコンソメ、オリーブ油、にんにく、唐辛子少々を混ぜ、1分チン→
熱いうちに酢をかけて冷ましながらなじませる。パリパリ食感の簡易ピクルス。

・もやしと人参千切りをラップして3分チン→ガラスープの素とごま油塩砂糖でナムルに

・小松菜を洗ってザクザク切って、水気を切らずにラップして2分程度チン→
水気を絞って醤油とおかか、チューブ生姜少々を乗せておひたし
 (※ほうれん草のおひたしは、アクが強いので鍋で茹でたほうがベターですが、
 小松菜やチンゲンサイならレンジで大丈夫です)

・ヘタを落とした玉ねぎを、上下真っ二つまたは三等分に切り、間にベーコンを挟んで
元の形に戻してゆるくラップして5分チン→塩こしょうで食べる
 (※新玉ねぎなら、そのままチンしておかかとマヨ醤油かけるだけでも超うまい)

・砂抜きしたアサリやハマグリを洗い、日本酒か白ワイン大さじ1をかけてラップして3分チン→
塩気に応じて塩や醤油少々を振って酒蒸し。九条ネギなどを一緒にチンしてもおいしい。
 (※酒蒸しは、最後にバターをひとかけ落とすのも好きです)

・豚バラ肉とざく切りの白菜(またはキャベツ)を深皿に交互に重ねて敷き詰めたら、
ガラスープの素、酒、醤油、にんにく生姜を混ぜた汁を全体に回しかけ、ラップして7分チン。
食べるときにお好みでポン酢を使っても。
 (※重ね蒸しはフライパン弱火で蒸すと15分ぐらいかかるが、レンジだと7~8分でできる)


ざっと思いつく限り、普段からうちで作っているレンジ料理はこんな感じでしょうか。
最近は意識して、乾物をもどしたり、豆腐の水切りや野菜の下茹でなどの下ごしらえにも
積極的に電子レンジを使うようにしています.。

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【オリジナルレシピ】
そして、色々やってみているうちに
一応オリジナルと称しても差し支えない思いつき料理がいくつかできたので
この機会にまとめて書き残しておきます。
マジで簡単かつ超適当、クックパッドに投稿しよう!という気も起きないぐらいの
「雑ウチゴハン」でございますので、あまり細かいことは言わずにどうか…。
特に“つくれぽ”もお待ちしておりませんので、気が向いたらぜひ勝手にお試しあれ…。


【鶏胸肉のレンジチャーシュー】
鶏肉が一枚入るぐらいの深めの耐熱容器(グラタン皿やラーメン鉢が適しています)に、
みりん大さじ4
醤油大さじ3
香酢(米酢でOK)大さじ2
蜂蜜大さじ1(もちろん白砂糖でも、黒糖やメープルシロップでもOK)
にんにく生姜少々 を混ぜ、
鶏胸肉をちゃぷんと浸す。面倒なので丸めてタコ糸で縛ったりはしない。

ふんわりラップをして(ぴっちり閉じるとボフッと破裂します、シリコン容器の場合は
フタを少し斜めにずらして下さい) 電子レンジで3分チン、裏返してもう3~4分チン。
終わったら冷めるまでそのまま放置し、予熱で内部に火を通して落ち着かせ、
(乾燥するとパサつくのでラップを取らないことが一番のポイントです)
最後にフライパンでジャッと皮目を炙って焦がしてからスライスし、タレも煮詰めてかける。

炙らなくてもおいしいけど、炙ったほうが見た目も味もランクアップします。
そしてもちろん鶏モモ肉でもいいし、豚の塊肉を使ってもおいしいです。
この時は卵を別途固ゆでにしておき、肉を冷ます際に一緒にタレに漬け込みました。


【豚肩ロース肉のレンジ茹で豚】
深めの耐熱容器に生の塊肉を入れ、塩麹(&お好みでにんにく少々)を
全面に薄くまぶして、そのまましばらく置く。
(すぐ調理しても味は同じだけど、麹の力で肉が柔らかくなるので置いたほうがベター)
ふんわりラップして3分チン、箸でひっくり返して再度3~4分チン。
終わったら冷めるまでラップをしたまま放置して落ち着かせる。
(これも、乾燥するとパッサパサになるので食べる直前までラップをかぶせておいて下さい)
スライスして、スイートチリソースやネギダレ、ニラダレなどで食べる。

※ネギ・ニラダレは、ポン酢に砂糖(オリゴ糖シロップ)を3:1程度入れて
生のみじん切りのネギまたはニラを混ぜただけ。
肉でも魚でも、揚げ物焼き物蒸し物なんでも合います!個人的にはカレイの唐揚げが最高。

これ本当に簡単すぎて恐縮なんですが。
茹で豚って、今まではお湯にネギの青いとこと生姜を入れて、アクを取りつつ1時間
弱火でコトコト茹でて鍋ごと冷まして…なんてやっていたのに
なんだよレンジでも充分美味しいじゃん!ということがわかって幸せです。
いいんだよ家族で食べるんだから適当でも!多少雑味とかあっても!
今回ご紹介したレシピはどれもちょっとしたおもてなしには使えません!

【応用:レンジ茹で鶏とトマトの冷菜】

こちら、ある日の食卓の風景です。
メインの茹で鶏は、茹で豚と同様に鶏胸肉で作っただけなんですが、たまたまこれと
生トマトのスライスを一緒に食べたらめっちゃうまい、ということを夫が発見。
合わせる野菜がきゅうりやレタスだと、バンバンジーソース等が欲しい感じなんですが
トマトの甘み酸味があると、なんと塩麹の味だけで充分おいしいんですよ。
塩麹とトマトはむちゃくちゃ相性が良い。これは覚えといて損はない情報。
安くて美味な上に減塩にもなると思うので、ぜひお試し頂きたい食べ方です。

あと、写真右上にいる芽キャベツのグリルですが、実はこれも茹で鶏の副産物。
半分に切った芽キャベツを耐熱容器に入れて2分ぐらいチンして少し火を通してから、
冷えた茹で鶏を取り出した後の余った塩麹肉汁をジャバーとぶっかけ、
コーンとしめじを乗せてオーブン機能で10分ぐらい、薄く焦げ目がつくまで焼きました。
たまたまそこにあった残り汁を思いつきでぶっかけるというこのレシピ…
な?クックパッドに書きづらいじゃろ…?


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【おわりに】
まず。見てお分かりかと思いますが、私は別に料理上手ではありません。
特に写真が得意なわけでも、食器やテーブルコーディネートがオシャレなわけでもなく
料理研究家みたいなお料理ブログはとても出来る器ではありませんが、
ただ、ひたすら毎日バタバタと三食作り続けているお母ちゃんですから
そのリアルな手抜きワザを臆面もなく公開することで、
どこかでお役に立つのではないだろうかと、そういう思いで書いてみました。

なので特にはかばかしい反応などは期待せず、覚書程度に
何かしら使えそうなレシピが溜まったらつらつらとここに書いていきますので、
どうぞよろしくお願いいたします。


もし将来万が一、溜まった簡単レシピを書籍化しようなんて事になったら?そうねえ…


タイトルは『自分で作れや彼ごはん』にしよう。

2 件のコメント:

  1. いつも楽しくツイッターもブログも拝見させて頂いております
    鶏胸肉のレンジチャーシュー何度も作っています
    簡単でおいしくて家族の評判もよくとても助かっております!
    近いうちに四人家族になるのでえみぞうさんのような肝っ玉母さん目指して頑張ります

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  2. おおなんと、嬉しいコメントありがとうございます。
    肝っ玉母さんになるためには、まず職業カーチャンとしての日々の鍛錬により
    レベルが上がると同時に、KP(キモッタマパワー)も強くなりますので
    ぜひ地道なレベル上げに励んで下さい。お互い頑張りましょう!

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