2015年12月26日土曜日

リメイクリカちゃん服(普段着編その3)

古着リメイクによる手作りリカちゃん服、普段着シリーズ第三弾!
今回は冬服と、ちょっとしたお呼ばれやパーティー向けのワンピースです。
写真の背景が殺風景なので、せめてパーティーらしさを出そうと加工してみたよ…。

(しかし “ちょっとしたお呼ばれやパーティー” ってワード、女性誌によく出てくるけど
普通そんなに機会なくないスか?あと “手作りの小さなプレゼント” も。)

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冬服づくりの課題として、まず私は個人的に「編み物が苦手」なため、
「ニットを編むのではなく、既成品を切り出してほつれないよう縫い合わせたい」ので
そのためのテストとして作ってみたのがこちら。
安物のもこもこボーダー靴下を切り出して作った、ワンピースとねこみみ帽子です。

コツは、縫いしろごと切り出した身ごろ布の周囲を、まずとにかく真っ先に
ブランケットステッチでぐるりと一周して、端を始末してから仕立てること。
そうすればもこもこ生地やざっくりニットでも、服地として扱えることがわかりました。
慣れるまでは、ステッチを入れる間に生地がでろーんと伸びきってしまったりしたけど
できるだけ優しく、でもほどけないように縫う力加減を身につけるのだ!

リュックサックはそのへんに余ってたキルトと合皮の切れ端で製作。
肩紐を後ろでゆるいYの字になるよう伸ばし、
最近流行しているらしい、背中の下の方に垂れ下がる小さめのデザインにしました。


そして、上のテスト結果を踏まえて挑戦したのがこちら。
裏地つきの着ぶくれセーターと、2枚はぎのストレッチジーンズ(デニレギ?)
耳あてつきフリース帽子、それから合皮のマチ付きトートです。

ノルディック柄セーターの材料は、私の冬用のルームシューズ!
数年前に冷え対策として買ったものの、実際履いたら足首まわりがチクチクして
お蔵入りしていた品ですが、その左右の足の甲から身ごろと袖の形を切り出しました。
薄い裏地ごとブランケットステッチで端を接続し、それから縫い合わせています。

ストレッチ素材のリカちゃん用かんたんズボンの作り方は、汎用性がありそうなので
写真入りで記録しておきました。相変わらず型紙はないけど♡
切り出す布地は2枚だけ、元の洋服のすそ部分をそのまま流用しており
布端も始末しない簡素なつくりなので、お好きな方はぜひ手作りしてみてください。
リカちゃんは歩いたり足を広げたりしないから、人間用のズボンと違って
股ぐりの補強が不要なところが楽でいいですねー。
子供服のレギンスやズボンってどんどんサイズアウトするし、すぐに穴が空いたりして
ボロくなっていくから、再利用できると個人的に嬉しいです。また作ろうっと。


ここらで年の瀬が近づいてきたこともあり、次は華やかなパーティー仕様のワンピース。
子供用カットソーを使った切り替えワンピースと、ふわもこ生地のファージャケット、
手には針金の造花を束ねて、髪飾りからとったシフォン生地でくるんだバラの花束を。

今回のポイントは、太ももまでの黒いガーターストッキングです。いやん。
後ろに一本縫い目が見えるところがセクシーなこれは、
トレーニングウエアの裏地だった黒のメッシュ生地の、すそゴムの部分を切り出し
裏返し半分に折って縫っただけ。
靴下類は今後もまだ作るつもりなので、あとでまた作り方をメモに起こすかもしれません。


その後、パーティー仕様が一人きりじゃつまらないかな、と急遽もう一着製作。
今度はグレーの細かいプリーツスカートのすそを一枚はぎで切り出し、
胸から上だけ裏地をつけたタイトなワンピースと、白バラを添えた黒のファージャケットです。

そして、パーティーしようと考えた時にどうしても小道具というか家具が欲しくなり、
真夜中に唐突に思いついて、設計図も何もないままに、いきなり
オリジナルのソファとクッションとサイドテーブルを作りだすという暴挙に出ました。
ソファはなんと食器用のスポンジ3個あればできちゃうぜ!
(こちらの詳細と作り方については別の記事に書きます)
これでなんとかパーティーごっこして遊べそうかな?

ワンピースもソファも、あえて飾らずにシンプルシックな作りにしたのは
冬服に限定せず、色々な場面で使いまわせるように、という配慮であります。

上の写真は試しに同じ服とソファを、小道具だけ変えて夏っぽく撮影してみたもの。
靴をサンダルに、アクセをミニビーズのネックレスに、
クッションカバーをファーからリネンに変えました。こういうの楽しいなあー。
絶対子供達よりも私の方が楽しんでるなあー。

というわけで、リカちゃん服作りはすっかりお母さんの趣味として
まだまだ続くのでありました…


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大人になってからだと、どうも人形でさえお姫様のドレスより普段着を、
それも着回しのしやすさを基準に選びがちです…。なぜだ!

「庶民だからさ…。」カラン…(←酒のグラスを傾ける)


2015年10月18日日曜日

リメイクリカちゃん服(普段着編その2)

子供の遊びとお母さんの趣味と古着の処分をかねた、リカちゃんの手作りお洋服シリーズ
前回の記事に続き、春夏ものを中心とした普段着編です。
個人的には、特にこの制服がお気に入り。
ただ壁に立てかけるだけでも、なんだか物語性が感じられるところがよいです。


まずは、ちょっとおばさんくさい発想かもしれないんだけど、
着せ替え遊びをするのに、まず「着回しできるベーシックなアイテム」を揃えたくて。
これまでもシンプルな黒無地セーターなど作ったのですが、
昨年から流行していたのもあって「白いショートパンツ」がほしかったんですよね。
そこでスポーティーなセットアップを作ろうと、古いトレーナーを分解して
パーカーをつけたりなんだかんだやってるうちに
なぜかギャル服が出来上がってしまったのがこちらです。

LAの浜辺でジョギングしてそうな服が目標だったのに
どうもド●キにいそうな格好になってしまったぞ…?ハートが良くなかったか…??
一応当初の“他の服と着回しできる”という目的は達成したからいいけど…。

パーカーはフード部分のみ裏地つきで、
この髪のボリュームでもかぶれるようにしたら、かなり大きなフードになりました。
型紙は、今回もこちらのサイト様の一枚はぎTシャツ&短パンの型紙を
利用させていただきました。感謝っ・・・!圧倒的感謝っ・・・!


続いては、私の古いサマーニットを使ったラズベリー色のアンサンブル。
イメージはオフィスカジュアルです。「お先にお昼休憩いただきま~す」的な。
(リカちゃんが小学生という設定は、うちではなかったことになっています…)

このノースリーブのボトルネックセーターは、実は偶然の産物でして
ニットの半袖部分を切って広げたら、袖先のリブ編みが自然にギュッと縮んだため、
人形の脇にあたる切り込みを入れ、腕を通す穴を残して縫い閉じただけで
もうこの形に落ち着いていました。
このへん説明が面倒なんで、例によって雑なメモを残しておきます(クリックで拡大)
セーターが袖先、ボレロには元の服の襟にあたる部分のリブ編みを流用しました。

それから紺のニットスカートは、元は何かというと
「娘の小さくなった折り返しソックスの、折り返し部分」です。数年前のGAP。
足先は使用感があるけど、折り返しは肌に直接触れない部分だし
毛玉のひとつもなかったため、ただ捨てるのはもったいなく思い
いったん切り開いてちょっと輪を小さくしただけで、ミニタイトスカートになりました。
ニットは伸縮するから体型にフィットして、着せやすいという利点がありますね。

いくつか古着を扱ってみて、気づいた点としては
人間の服の袖先や足首部分をリカちゃん服に転用すると
サイズも合うし、端の始末が少なくて済むし、比較的簡単のような気がしますです。


続いては、リゾートのショッピングモールでお買い物といった趣のサマーワンピ。
元は娘のムームーみたいなゆったりギャザーワンピースなんですが、
こちらのポイントとしては“上下が逆”なんです。
スカートの裾になっているのは、本当は人間の胸の部分にあたります。

これもある程度もともとのギャザーの収縮を利用していて、
まず洋服の胸部分を四角く切り取り、輪に縫ってから上下逆さにして人形にかぶせ、
ウエスト部分を背中でぎゅっと締めて縫い止めて、リボンを付け
(人形のおしりの所に布をたくさん寄せる感じです)
上半身は胸に合わせて折り返し、首に細いゴムひもをつけました。
着せるときは足のほうからはかせて、首のうしろを結びます。

帽子は、以前子供達に作ったチューリップハットを、単に縮小したものなんですが
布端の厚みまで考えておらず、裏地をつけたらつば部分が分厚くなってしまいました。
まあこれはこれで面白いか!(前向き思考)

それからただボンドで貼り付けただけのショップバッグ風のビニールトート、
このラベンダー色の持ち手、なんと「IKEAの食品保存用プラ袋の口のところ」です。
だから本当にゴミの寄せ集めなんですって…。


ここらで、次は部屋着・くつろぎ系の服が欲しくなりまして。
子供っぽいキュートなパジャマもいいんだけど(そちらは今製作中)、
より女子力の高いジェラート・ピケ風のもこもこ服が作りやすそうかも。と思い
私のよれよれになった安物レッグウォーマーを分解。
もこもこパーカー、ショートパンツ、レッグウォーマーの三点セットに仕立てました。
こちらのパーカーのフードはフェイクの飾りで、ボタン等もなしの簡易なつくりです。

それからちょいセクシーな水色のブラ&ショーツセット。
これはリカちゃんデフォルトの白無地パンツが味気なく感じたのと、
いずれ水着も作ってみたい欲があり、その練習も兼ねてやってみたんですが
まあ型紙無しでは無茶すぎましたね!
ブラだけ何度も調整を繰り返し、半月以上かかりきりになってしまいました。
ちなみに水色の素材、元は「どこかで貰ったメガネ拭き」です。ザ・不要品!
また布地が強すぎて縫いづらいんだこれが…。


そして普段着をやろうと決めた時から絶対作りたかった、高校の制服。
着回しもできる白ブラウスは、実はブラウスじゃなくてポロシャツを分解したもの。
これも一枚づくりの型紙で本体部分を形作り、その上に
襟には元の服の襟を、袖には袖先の布を切り取って手縫いでつけています。

スカートは、一見プリーツスカートのように見えますが
実はこれ、他のぬいぐるみに付属していた着せ替え用の「袴」です。
娘の出産時に頂いた誕生日ベアに、1月だったもので和服(羽織袴)がついてきたけど
使う機会がなくてしまい込んでたのを、ウエスト部分だけ切り取って
前後を合わせて裾を折り、脇腹をスナップで止められるようにしました。
合言葉は、「それらしく見えればなんでもいいわ」です!

その合言葉通り、紺色ベストはただの100均フェルト。
一枚はぎで、裾をわざと長めに作って折り返し、ブランケットステッチで縁取り。
リボンもベストに一体化させました。

シャツの背中がもこっと膨らんでいるのは
下にちゃんと水色の下着セットをつけているからであります。隠れたリアリティです。


最後におまけで、花柄のエプロン。
娘が洗い物などお手伝いするのにエプロンがほしい、というので制作した時に、
ついでにお揃いでリカちゃん用も作っときました。
実物は子供が自分で着脱できるようスナップどめ仕様ですが、
リカちゃんのは単に首と腰のひもを結ぶだけです。

アイドルやお姫様のパーティードレスもいいけれど、
制服やパジャマやネクタイなど、日常にある記号のような衣服は逆に
おままごと用として需要があるらしく、お友達と遊ぶのにわりと喜ばれています。


というわけで、仕上がり数よりも新たなリクエストをもらう頻度のほうが高いまま
冬服編に続く…。
楽しいけど沼だなこれは…。

2015年9月30日水曜日

アイスクリーム!ユースクリーム!好きさ!(コーン編)



フェルトのアイスクリームシリーズ、最後は地味に大変なワッフルコーン編です。
正直めんどい、アイスセットだけで終わりにしちゃいたいけど…しかしっ!
わたしゃトーテムポールみたいなアイスタワーを作って遊びたいんじゃー!
トリプル以上食べたことないから夢だったんじゃー!ここまで来たらやってやらぁー!

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というわけで、こちらがワッフルコーンの型紙&持ち手に巻く紙(コーンスリーブ)です。
型紙といっても、コピー用紙にほぼフリーハンドでざっと描いただけですが…。

フェルト手芸に限っては、成形していく際に
「縫いながら、形が気に入らなければ布端をどんどん切る」という方法をとっているため
私にとって型紙はデッサンにおけるアタリのようなものでしかなく、
毎回ちょっと大きめかな?ぐらいの感じで超適当に作ってるんですよね…。
だからハンクラがテーマのブログなのに、きちんとした型紙が一切出てこないという…。

一般的な18×18cmサイズのフェルト一枚から、AとBを切り出すことができます。
Aは長辺(扇型半径)が14.5cm、角度は90度よりもほんの少し鋭角ぐらい。
余ったフェルトをAの上に重ねて、円弧の部分を覆うようにBをとります。
Bは補強用の裏地になりますので、なんだったら違う色でもOKです。

ここで、今回唯一のミシンが登場。(時間はかかるけど手縫いでも可)
AとBを重ねたまま、ミシンで等幅になるよう直線の縫い目を何本もつけていき、
端まで行ったら、布を90度回転させて
同様に等幅で格子模様になるよう縫います。
この時点では布端に糸がピロピロ出ていても気にしなくて大丈夫。

格子模様ができたら、裏が外側になるようにして半分にたたみ、
長辺の端から5mm程度のところを縫い閉じます。
ここで一度コーンを丸く広げてみて、もし口の部分が傾いたりガタガタしていたら
まっすぐ水平になるよう、ハサミでザクザクと切ってしまいましょう。
形を整えるのと同時に、ミシン糸の始末にもなるというわけです。
これでコーンの原型ができました。

次に、口の部分にフタをします。
Cの丸いパーツ(直径9cm、コーンの口は直径7cm程度)を裏返しのコーンにかぶせ、
はみ出したCの周辺に、あとでゴワつかないよう10ヶ所程度切込みを入れておいてから、
コーンの縁から5mm程度のところに針を通して
ぐるりと一周手縫いで接続します。(上写真の赤い線)
この時、ワタを入れる口を少しだけ残して開けておきます。

穴の部分から布地を表に返し、ワタをあまりパンパンにならない程度に詰めて
穴をかがって閉じます(写真左)。これで出来上がりでもいいんだけど
アイスをたくさん乗せてもぐらつかないように、口縁部分をしっかりさせるため
細かいブランケットステッチで一周補強しました。(写真右)

あとはお好きな柄の紙でコーンスリーブを巻いてテープで止め、
これもいったん広げて真横から見て、口が水平になるようハサミで切って整えます。
これでようやく“ワッフルコーンのぬいぐるみ”が完成!わーい!

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最後に、アイスを立てるためのダサかわコーンスタンドを作りました。
材料は、貧乏おかん工作といえばコレ!の牛乳パック、あと余った布など。
まず一度切り開いて乾かしたパックに、カッターで丸い穴を3ヶ所開けてから
改めて箱状に組み立てテープで固定します。
側面にボンドで一周ぶん布を貼り、その端を隠すように上面にフェルトを貼り付け、
穴の部分をカッターで切って内側に折り込みました。
補強のためもう一つパックを分解し、側壁を三重にしてあります。

これ系の工作は、過去に生協の空き箱でにじいろバスを作った経験が役立ちました。
個人的に「貧乏カルトナージュ」と呼んでいます…。


これにて、【フェルトのアイスクリームやさんセット】完成!フッフゥー!
なんか穴の間隔がせますぎて傾いてるけど、もう疲れたからいいや…!

ちなみに片付けた状態がこちら。
収納箱にしたのは「味のりの空き容器」に、外からボンドで飾り布を貼ったものです。
コーンもすべて布製だから、子供がぎゅうぎゅうに押し込んでも踏んでも投げても平気さ!

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ここまで数を揃えようとすると、かなり手間がかかるけど
お好きなフレーバーを2つぐらい作って縫い付けて、ぬいぐるみとして遊んだり
紐をつけてぶら下げチャームにしたりしても可愛いと思うので、
よろしければぜひ作ってみてくださいね!

2015年9月29日火曜日

アイスクリーム!ユースクリーム!好きさ!(トッピング編)



ひとつ前の記事にて、おもちゃのアイスクリームの作り方をご紹介しましたが
続きましては魅惑のトッピング編、またの名を「凝り性バンザイ」のコーナーです。


実はこのフェルトアイスおもちゃ、当初は
「コーンの上にいくつ重ねられるかな?」という遊び方のみ想定していたのですが、
いざ実際に作り始めると、アイスの種類が増えるにつれ
「盛り合わせてスペシャルサンデーが作りたい!」という欲求が抑えきれなくなり、
結局トッピング飾りを10種類以上作ってしまいました…。
本当は、絶対散らかるし紛失しそうだから避けたかったんですけどね…。

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こちらが、現時点までに作ったトッピング大集合の図です。
内訳は、画面上部から順に


【ソース4種類】
いちご(赤いハートの果肉のせ)、マンゴー(ミントの葉つき)、
チョコ(ローストナッツのせ)、ミルク(砕いたマカデミアナッツのせ)。

それぞれ、まずランダムなアメーバのような、液体をこぼしたような形を一枚切り出して、
凹んだ谷間をアイス本体と似たようなダーツにして5~6ヶ所程度縫い閉じ、
ゆるやかに丸く湾曲させてから、縁をぐるりと一周
細かいブランケットステッチで地味に補強しました。
なので裏から見ると縫い目まるだしです。

ちなみにチョコソースに乗せたナッツの粒は、リサイクルショップで
50円で売ってた木製ビーズのブレスレットを、バラバラに分解したものです。
ビーズやボタンや金具など“手芸材料のワゴン”として見ると、古着屋は宝の山なのだ!


【生クリーム2種類】
三連ホイップと、ホイップに細かいビーズを縫い付けたチョコスプレークリーム。
生クリームの作り方は、細かく説明しようとすると相当長くなるのと
ネット上に公開されている型紙や情報も色々あるので
すみませんが今回は省略します…。めんご。


【シガレットクッキー2種類】
あれですよ、おばあちゃん家でよく出る、たいがい初っ端からモロモロに割れてるあれ。
ブルボンの“ルーベラ”みたいな、ラングドシャクッキーを巻いたやつのつもりです。

実はこれは、「短くなった鉛筆」の尖った部分を切り落としたものが芯になってまして
周囲をただ長方形のフェルトで巻いて、端を縫いしぼり、その上から
4本どりにした糸をぐーるぐーると往復巻きつけて、両端だけをひと針縫ってとめました。
ストローとかだと一瞬でグニっと曲げられてすぐダメになりそうだったので、苦肉の策。


【ハートのチョコレート&ブラウニー&チョコがけ】
チョコはハートを2枚ブランケットステッチで合わせて、少量のワタを詰めただけ。
ブラウニーは、立方体の展開図となる十字架の形を切り出して
これもブランケットステッチのみで形作りました。
ミルクソースの上にかかっている、茶色の紐を束ねただけのチョコがけソースもおまけで作成。


【フルーツ3種類】
これが一番めんどくさい、それゆえに一番作ってて楽しかったやつです!(ドM発言)

【チェリー】は、細長い白フェルト三枚を三角形に縫って、ひねりながら
巻いて輪にするタイプの生クリーム(詳しくはグーグル先生に訊いてくだされ)の上に、
赤い大きな丸を縫い絞ってワタを入れたさくらんぼを乗せ、
黒い細ゴムひもの端を結んだ茎を、てっぺんに縫い付けました。
茎をつける時に、最後にギューッと強く糸をひいてから裏で玉どめすると、
自然に真ん中が凹んで、さくらんぼらしい形になります。


次に【斜めスライスバナナ】は、
まず同じ大きさの楕円形の断面2枚に、黄色と茶色でバナナの芯の刺繍
(「∴」と「∵」記号みたいな感じ)を入れておき
楕円の外周の半分よりちょっと長く切った側面の、端を斜めにカットした平行四辺形を
2枚縫い合わせて輪にして、くるっと裏表を返し、
内側に厚紙をサンドイッチした断面の楕円2枚とブランケットステッチで接続しました。
果たしてこの文章でわかるでしょうか…?不安。


そして【縦半分のカットいちご】
これだけは、実際作業している最中から
(この手順は言葉だけでは説明不可能・・・!絶対に・・・っ!無理・・・っ!)と確信したため
制作の途中経過を撮影しておきました。
これは一般的にみて、ストロベリーショートケーキなど他の用途でも
作り方をネット検索する方が多そうなパーツなので、
この機会にざっと作り方の手順を記録しておくことにします。
いつか忘れた頃にでも、どなたかの参考になれば幸いです。

こちらの写真、上段が材料のフェルトと厚紙で、下段が完成品です。
スライスバナナも、以前作ったミニチュアケーキなんかもそうなんですが
ワタを入れた時に膨らんでほしくない、平らに仕上げたい部分には、
内側に一回り小さく切った厚紙を入れると、綺麗に形が作れます。

それでは作り方。
まず先に大きい赤の部品は、上下左右の4ヶ所に切れ目を入れておき
それぞれをごく小さなダーツとして縫い合わせます。
下の部分だけは曲線をきつくするため、他の3ヶ所よりも少し深く、V字に切りましょう。
これがいちごの外側になります。
いい感じの丸みになったら、白い糸で表面のつぶつぶを刺繍しておきます。

むしろこの外側を作ってしまってから、断面の濃いピンク&薄いピンクを切り出したほうが
大きさが合わせやすくて失敗がないかもしれません。
濃いピンクに薄いピンクの部品を乗せ、これまたピンクの糸で筋を刺繍します。

断面ができたら、外側と合体させます。
赤い糸で、断面と外側とをブランケットステッチで接続していき
半分ぐらい来たところで、断面の裏側に厚紙を差し入れ、その上にワタを詰めたら
外側と断面の端っこが合うよう、引っ張りながらステッチしていき縫い閉じます。

フェルト生地はある程度なら伸びるため、わりと力技でも端を合わせられるのですが
ギチギチに引っ張り過ぎると縫い目から穴が空いてちぎれるので、
断面の大きさや中綿の量など、作っている途中で端を切ったりしつつ
調整しながらやってみてください。
いちごはいかにも紛失しそうだったので、3つ作って赤いゴムひもでつなぎました。

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色々できたら、100円ショップで買った大きめの紙カップ(本来ランチ用らしい)に
欲望の赴くまま好き放題に盛りつけて、スペシャルサンデーパーティーだーっ!
抹茶あずきアイスにはミルクソースとチョコスプレーホイップとバナナを乗せて、
バナナストロベリーアイスにはチョコソースといちごと生クリームと…わー!!

トッピングをつけたことにより、私も楽しいけど子供達も大盛り上がりで、
毎日色々と組み合わせて遊んでくれています。
遊びに来た娘の友達の食いつきっぷりもすごいです。もはや女子ホイホイです。
ほんと甘物の盛り合わせは人を幸せな気持ちにしますねえ…。スイーツ脳…フフフ…。


次回、「地味なくせに意外とてこずるコーン編」に続く…。

2015年9月26日土曜日

アイスクリーム!ユースクリーム!好きさ!(アイス編)



長男の幼稚園入園からバタバタしておりまして、半年ぶりの更新です…!
今回作ったのは、フェルト製の【アイスクリームやさんセット】。

そもそもの制作の動機は、昨年フェルトでミニチュアスイーツを作った際に
他には何がほしい?と子供らに尋ねてみたら、
「アイス!!くだもの!!」という回答を貰ったこと。

そこで一度試作しようとしたのですが
いかんせん、いつもの調子で型紙なし一発縫いでこしらえるには
アイスクリーム&コーンはちと難易度が高すぎまして。
その後、市販の型紙を使ってチューリップ帽子を制作したことで
(なるほど、丸い形状はこうして作るのだな)と学んだのを機に、
それを応用し、何度か改良をくわえて、オリジナルの型紙を作成。

タワーのように重ねて遊ぶおもちゃとして考案したため、
手持ちのフェルトを眺めて、どんなフレーバーができるか考えていたら
あの味も欲しい、これも欲しいとなって、結局1ダースも作ってしまいました。
ここまで約一年!育児中の趣味は気の長い話なんだぜ…。


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型紙を作るにあたっては、市販しているキットの完成品やよそ様の作品を
じーっと眺めて、裏は多分こうなってるのかな?と想像したりして
自分なりに、見た目のリアリティよりも作りやすさと耐久性を考慮して決めました。

特にフェイクのアイスクリームを作る場合、
質感のリアルさを求めるなら粘土素材が向いてると思いますが
粘土で実物大で作ったら重くなるし、きちんと積み重ねるのも難しそう。
今回はチャームや飾りものではなく、子供がこねくり回すおもちゃ目的なので、
手軽さと安全性を重視してシンプルなぬいぐるみにしました。
実際、完成した瞬間からものすごい勢いで握ったり擦ったり潰したりされまくって
すでに表面が毛玉だらけになってきています。粘土なら即日割れてた予感。
飾りじゃないのよおもちゃは~ハッハァ~♪
壊すと言ってるじゃないの~ホッホォ~♪

個人的に、こういうものを作るときは
だいたいまずネットで無料の情報を検索することから始めるのですが、
フェルトのスイーツは、制作キットの形で販売している場合が多いからなのか
あまり型紙から通しで作り方公開しているサイトが見つからなかったため、
せっかくですからここに記録を残しておくことにします。
冗長になるので、アイス編、トッピング編、コーン編と記事を分ける予定です

あくまで制作過程の写真とメモ、という感じで不親切ですが(だって無料だし♡)
奇特な方に、これ私も作ってみたいな~と思っていただけたら幸いです。


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【1】
では実際の作り方。まず、こちらが使用した型紙です。
ここに至るまでの試行錯誤は省略しますが…
直径約13cm。出来上がりの直径が6.5cm程度です。
花びら状の部分の縁は、正円よりも少し平らになるよう切ってあります。

【2】
8箇所の切り込み(ダーツ)をひとつずつ縫い閉じます。
縫い方の説明メモはこちら
で、実際に縫ったものがこちら。
チョコチップなどの飾りをつけたい場合はこの時点で縫い付けます。
中にゆるーくふんわりとワタを入れておきましょう。

【3】
次に、こちらのパックマン的な2枚がアイスの裏側。
直径はたぶん8cmぐらいだったかな?(超適当)
他のアイスと重ねられるよう、内側が凹んだ形にします。

【4】
パックマンの口を重ねて、アイスの直径と同じぐらいの円錐形に縫ってから
強度をつける意味で、頂点に小さい円を、切り込みから巻きつけます。
ここ強化しておかないと、遊んでるうちに中のワタが漏れる予感がしますです。

【5】
とんがり帽子のようなものができたら、表地にポコッとはめ込んで
縁をブランケットステッチでくっつけます。
個人的に裏側の見栄えは気にしないタイプなので、かなり雑…。
布端の始末が不要だから、裏返さずにさくっと接続できるのがフェルトの長所ですよね~。
重ねやすいよう、ワタの量は控えめに柔らかく仕上げるのが吉です。

【6】
これで半球部分は完成ですが、よりアイスらしく見せるために
ディッシャーからはみ出した部分をつけましょう。
余ったフェルトをきしめん状にして、四辺にハサミで細かい切れ目を入れておき
ぐりんぐりんとねじりながらアイス本体の端に縫い付けていきます。

これは多少曲がっていても、太さがまちまちでも、切れ目の幅が揃ってなくても大丈夫。
ねじり具合も含めて、この部分はピシっと綺麗に作るよりも
ふぞろいでぐちゃっとしている方が、逆に本物っぽく見えたりします。


これでアイスクリームの本体が完成です。
色や飾りはお好みで!何の味にするか考えるのがまた楽しい!
特に凝った模様はなくても、星やハートやかわいいビーズなど縫い付けるだけでも
じゅうぶん可愛いのができると思います。(ただし飾りが取れないように、誤飲注意)


以下、「食欲全開!盛りすぎトッピング編」に続く・・・。

2015年3月6日金曜日

リメイクリカちゃん服(普段着編その1)

古着を処分がてらリメイク…と言いつつすっかり趣味に走っている、リカちゃん人形服作り。
前回の記事の作品はパーティ用のドレスばかりだったので
今後は着せ替え遊び向けの普段着を作ることにしました。
我ながらみるみるうちにレベルが上がっていくのがキモいです。何でもやる気次第やね…。


まずは基本となる型紙取りを兼ねて、100均のフェルトで
ごく簡単な手術着のようなAラインワンピースを制作。
フェルト裁縫は、端の始末が不要なのも大きなメリットですが
作ってる間に「ここは大きすぎたな」「もう少し短くしよう」みたいな思いつきで
ザクザクとはさみで調整しながら成形できるのが最大の利点ですね。
襟を大きめに立てるようにしてつけたら、ちょっと60年代風の仕上がりに。

続いて、同じ型紙(といってもそのへんのチラシを切り抜いたペラ紙)を使って
胸下で色を切り替えたバイカラーのワンピース。
春先のお出かけ服をテーマにハンドバッグと短いマント、ヘッドドレスもつけました。

ヘッドドレスは、本当は帽子が欲しいところを面倒だったので簡単に仕立てたんですが
娘からは「赤ちゃんみたいで変なのー」という評価でした。
いや確かにそうなんだけどね…世の中には大人用ロリ服というジャンルがあってだね…。

続いては、ポリエステル混でストレッチ性のある私の古いブラウスを用い
同じ型紙に袖をつけて裾を広げ気味にとった、SFチックなワンピース。
銀色のベルトは、半端に余っていた接着芯の端っこを、古いキャミソールの銀色布で
包んで接着剤でくっつけ、中心に黒いレーステープをつけました。
スカート裾には髪ゴムからとった切りっぱなしのレースをざくざくと。
イメージは一応Perfumeの舞台衣装…です。

お母さんの派遣OL時代に着ていた細身のブラウス、まだ何枚もあるんだけど
大概シミが出来てたり、腕がぱっつんぱっつんだったりして処分どきなのよね…。諸行無常。

さらにもう一つ同型のワンピース。これは裾を長くとって、裏側にゴム紐をつけてウエストを絞り
縫い目はチロリアンテープで隠し、肩口に綿レースを縫い付けて袖のように見せています。
お揃いのヘッドドレス(レースにゴム紐をつけただけ)もつけて、民族衣装風に。

ちなみに先程のヘッドドレスにも使用したこの綿レースですが、元はお下がりで戴いた
キ○ィちゃんポーチの周囲に縫い付けられていたものです。
これはピンクの紐やらフワフワリボンやら苺の飾りやら、手芸に使えそうなパーツの塊で
全体としては古びてしまったけれど、有り難く分解して活用しています。
♪エコと言う名の貧乏症~♪(『孫』の替え歌で)

さて、このへんから服が上下別れてパーツが増えてきます。
まず水色ボーダー柄のフリースのベビー服から、半袖セーター。
(これはパーツ一枚で作れる型紙を使用。こちらのサイト様を使わせていただきました)
レディースの水玉カットソーの袖先の部分を切ってウエストにゴムを入れた、膝丈スカート。
それとシャツ型のニットから、ボタンの付いた袖先を取って袖と前後の身頃に切り分け、
襟ぐりにモコモコのハギレをバイアステープのようにくるんで縫い付けた、長丈カーディガン。
フェルトのバッグ(ちゃんと物が入るよ)を持ったら冬のお出かけコーデ完成。

大人用の服の袖先をリカちゃんに流用すると、裾を折り返す必要がないので楽ちんです。
ただ完成してから気づいたけど、カーディガンの前合わせが逆でした…。適当すぎる…!

そして今回、目玉はこのボア付きムートンブーツ!
これね、材料は100均なんですよ。ペラペラの茶色フェルトと
靴底はマルチマットだか何とかいう名前で売っている、粗くて固い不織布のマット。
作り方と型紙はこちらのサイト様のものを使わせていただきました。ありがてぇありがてぇ…。
実際は型紙より少しだけ小さめに(足底3.5cm)作っています。

出来たブーツを勝手にアレンジしてボアを追加。
モコモコのフリースのハギレを三つ折の帯にして、ぐるりと縫い付けました。
ブーツ作りは、平面の布から立体的に靴の形を縫い上げていくのがすごくアクロバティックで
ちょっと興奮しましたね。裁縫って面白いなあー!完全に私一人が楽しいなあー!

雑に作ったにしては出来上がりが可愛くて気に入ったので、
もう一つ色違いのグレーのブーツも制作。それに合わせる服は
子供用レッグウォーマーの端を使った、シンプルなオフショルダーの黒セーター。
100均人形(エリーちゃんだっけ?)用のお姫さまドレスがすぐにほつれてしまったのを
短くカットしてウエストゴムを入れた、ピンクのミニフレアスカート。
あとはベビー用のマントから、フードの端を切り出してそのままミニサイズにリメイクした
モコモコのマント。こういう厚手の生地は、袖がない方が着せるのも楽でいいです。


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このあたりから、捨ててもいい古着の山を前に何を作ろうか考え込んでいるうちに
楽しくなってしまい、アイデアが浮かびすぎて収集がつかなくなってきました。
以下、春夏もの中心の「その2」に続く…。長男の幼稚園グッズまだ完成してないんだけど…。