2015年9月30日水曜日

アイスクリーム!ユースクリーム!好きさ!(コーン編)



フェルトのアイスクリームシリーズ、最後は地味に大変なワッフルコーン編です。
正直めんどい、アイスセットだけで終わりにしちゃいたいけど…しかしっ!
わたしゃトーテムポールみたいなアイスタワーを作って遊びたいんじゃー!
トリプル以上食べたことないから夢だったんじゃー!ここまで来たらやってやらぁー!

---------------
というわけで、こちらがワッフルコーンの型紙&持ち手に巻く紙(コーンスリーブ)です。
型紙といっても、コピー用紙にほぼフリーハンドでざっと描いただけですが…。

フェルト手芸に限っては、成形していく際に
「縫いながら、形が気に入らなければ布端をどんどん切る」という方法をとっているため
私にとって型紙はデッサンにおけるアタリのようなものでしかなく、
毎回ちょっと大きめかな?ぐらいの感じで超適当に作ってるんですよね…。
だからハンクラがテーマのブログなのに、きちんとした型紙が一切出てこないという…。

一般的な18×18cmサイズのフェルト一枚から、AとBを切り出すことができます。
Aは長辺(扇型半径)が14.5cm、角度は90度よりもほんの少し鋭角ぐらい。
余ったフェルトをAの上に重ねて、円弧の部分を覆うようにBをとります。
Bは補強用の裏地になりますので、なんだったら違う色でもOKです。

ここで、今回唯一のミシンが登場。(時間はかかるけど手縫いでも可)
AとBを重ねたまま、ミシンで等幅になるよう直線の縫い目を何本もつけていき、
端まで行ったら、布を90度回転させて
同様に等幅で格子模様になるよう縫います。
この時点では布端に糸がピロピロ出ていても気にしなくて大丈夫。

格子模様ができたら、裏が外側になるようにして半分にたたみ、
長辺の端から5mm程度のところを縫い閉じます。
ここで一度コーンを丸く広げてみて、もし口の部分が傾いたりガタガタしていたら
まっすぐ水平になるよう、ハサミでザクザクと切ってしまいましょう。
形を整えるのと同時に、ミシン糸の始末にもなるというわけです。
これでコーンの原型ができました。

次に、口の部分にフタをします。
Cの丸いパーツ(直径9cm、コーンの口は直径7cm程度)を裏返しのコーンにかぶせ、
はみ出したCの周辺に、あとでゴワつかないよう10ヶ所程度切込みを入れておいてから、
コーンの縁から5mm程度のところに針を通して
ぐるりと一周手縫いで接続します。(上写真の赤い線)
この時、ワタを入れる口を少しだけ残して開けておきます。

穴の部分から布地を表に返し、ワタをあまりパンパンにならない程度に詰めて
穴をかがって閉じます(写真左)。これで出来上がりでもいいんだけど
アイスをたくさん乗せてもぐらつかないように、口縁部分をしっかりさせるため
細かいブランケットステッチで一周補強しました。(写真右)

あとはお好きな柄の紙でコーンスリーブを巻いてテープで止め、
これもいったん広げて真横から見て、口が水平になるようハサミで切って整えます。
これでようやく“ワッフルコーンのぬいぐるみ”が完成!わーい!

---------------
最後に、アイスを立てるためのダサかわコーンスタンドを作りました。
材料は、貧乏おかん工作といえばコレ!の牛乳パック、あと余った布など。
まず一度切り開いて乾かしたパックに、カッターで丸い穴を3ヶ所開けてから
改めて箱状に組み立てテープで固定します。
側面にボンドで一周ぶん布を貼り、その端を隠すように上面にフェルトを貼り付け、
穴の部分をカッターで切って内側に折り込みました。
補強のためもう一つパックを分解し、側壁を三重にしてあります。

これ系の工作は、過去に生協の空き箱でにじいろバスを作った経験が役立ちました。
個人的に「貧乏カルトナージュ」と呼んでいます…。


これにて、【フェルトのアイスクリームやさんセット】完成!フッフゥー!
なんか穴の間隔がせますぎて傾いてるけど、もう疲れたからいいや…!

ちなみに片付けた状態がこちら。
収納箱にしたのは「味のりの空き容器」に、外からボンドで飾り布を貼ったものです。
コーンもすべて布製だから、子供がぎゅうぎゅうに押し込んでも踏んでも投げても平気さ!

---------------
ここまで数を揃えようとすると、かなり手間がかかるけど
お好きなフレーバーを2つぐらい作って縫い付けて、ぬいぐるみとして遊んだり
紐をつけてぶら下げチャームにしたりしても可愛いと思うので、
よろしければぜひ作ってみてくださいね!

2015年9月29日火曜日

アイスクリーム!ユースクリーム!好きさ!(トッピング編)



ひとつ前の記事にて、おもちゃのアイスクリームの作り方をご紹介しましたが
続きましては魅惑のトッピング編、またの名を「凝り性バンザイ」のコーナーです。


実はこのフェルトアイスおもちゃ、当初は
「コーンの上にいくつ重ねられるかな?」という遊び方のみ想定していたのですが、
いざ実際に作り始めると、アイスの種類が増えるにつれ
「盛り合わせてスペシャルサンデーが作りたい!」という欲求が抑えきれなくなり、
結局トッピング飾りを10種類以上作ってしまいました…。
本当は、絶対散らかるし紛失しそうだから避けたかったんですけどね…。

---------------
こちらが、現時点までに作ったトッピング大集合の図です。
内訳は、画面上部から順に


【ソース4種類】
いちご(赤いハートの果肉のせ)、マンゴー(ミントの葉つき)、
チョコ(ローストナッツのせ)、ミルク(砕いたマカデミアナッツのせ)。

それぞれ、まずランダムなアメーバのような、液体をこぼしたような形を一枚切り出して、
凹んだ谷間をアイス本体と似たようなダーツにして5~6ヶ所程度縫い閉じ、
ゆるやかに丸く湾曲させてから、縁をぐるりと一周
細かいブランケットステッチで地味に補強しました。
なので裏から見ると縫い目まるだしです。

ちなみにチョコソースに乗せたナッツの粒は、リサイクルショップで
50円で売ってた木製ビーズのブレスレットを、バラバラに分解したものです。
ビーズやボタンや金具など“手芸材料のワゴン”として見ると、古着屋は宝の山なのだ!


【生クリーム2種類】
三連ホイップと、ホイップに細かいビーズを縫い付けたチョコスプレークリーム。
生クリームの作り方は、細かく説明しようとすると相当長くなるのと
ネット上に公開されている型紙や情報も色々あるので
すみませんが今回は省略します…。めんご。


【シガレットクッキー2種類】
あれですよ、おばあちゃん家でよく出る、たいがい初っ端からモロモロに割れてるあれ。
ブルボンの“ルーベラ”みたいな、ラングドシャクッキーを巻いたやつのつもりです。

実はこれは、「短くなった鉛筆」の尖った部分を切り落としたものが芯になってまして
周囲をただ長方形のフェルトで巻いて、端を縫いしぼり、その上から
4本どりにした糸をぐーるぐーると往復巻きつけて、両端だけをひと針縫ってとめました。
ストローとかだと一瞬でグニっと曲げられてすぐダメになりそうだったので、苦肉の策。


【ハートのチョコレート&ブラウニー&チョコがけ】
チョコはハートを2枚ブランケットステッチで合わせて、少量のワタを詰めただけ。
ブラウニーは、立方体の展開図となる十字架の形を切り出して
これもブランケットステッチのみで形作りました。
ミルクソースの上にかかっている、茶色の紐を束ねただけのチョコがけソースもおまけで作成。


【フルーツ3種類】
これが一番めんどくさい、それゆえに一番作ってて楽しかったやつです!(ドM発言)

【チェリー】は、細長い白フェルト三枚を三角形に縫って、ひねりながら
巻いて輪にするタイプの生クリーム(詳しくはグーグル先生に訊いてくだされ)の上に、
赤い大きな丸を縫い絞ってワタを入れたさくらんぼを乗せ、
黒い細ゴムひもの端を結んだ茎を、てっぺんに縫い付けました。
茎をつける時に、最後にギューッと強く糸をひいてから裏で玉どめすると、
自然に真ん中が凹んで、さくらんぼらしい形になります。


次に【斜めスライスバナナ】は、
まず同じ大きさの楕円形の断面2枚に、黄色と茶色でバナナの芯の刺繍
(「∴」と「∵」記号みたいな感じ)を入れておき
楕円の外周の半分よりちょっと長く切った側面の、端を斜めにカットした平行四辺形を
2枚縫い合わせて輪にして、くるっと裏表を返し、
内側に厚紙をサンドイッチした断面の楕円2枚とブランケットステッチで接続しました。
果たしてこの文章でわかるでしょうか…?不安。


そして【縦半分のカットいちご】
これだけは、実際作業している最中から
(この手順は言葉だけでは説明不可能・・・!絶対に・・・っ!無理・・・っ!)と確信したため
制作の途中経過を撮影しておきました。
これは一般的にみて、ストロベリーショートケーキなど他の用途でも
作り方をネット検索する方が多そうなパーツなので、
この機会にざっと作り方の手順を記録しておくことにします。
いつか忘れた頃にでも、どなたかの参考になれば幸いです。

こちらの写真、上段が材料のフェルトと厚紙で、下段が完成品です。
スライスバナナも、以前作ったミニチュアケーキなんかもそうなんですが
ワタを入れた時に膨らんでほしくない、平らに仕上げたい部分には、
内側に一回り小さく切った厚紙を入れると、綺麗に形が作れます。

それでは作り方。
まず先に大きい赤の部品は、上下左右の4ヶ所に切れ目を入れておき
それぞれをごく小さなダーツとして縫い合わせます。
下の部分だけは曲線をきつくするため、他の3ヶ所よりも少し深く、V字に切りましょう。
これがいちごの外側になります。
いい感じの丸みになったら、白い糸で表面のつぶつぶを刺繍しておきます。

むしろこの外側を作ってしまってから、断面の濃いピンク&薄いピンクを切り出したほうが
大きさが合わせやすくて失敗がないかもしれません。
濃いピンクに薄いピンクの部品を乗せ、これまたピンクの糸で筋を刺繍します。

断面ができたら、外側と合体させます。
赤い糸で、断面と外側とをブランケットステッチで接続していき
半分ぐらい来たところで、断面の裏側に厚紙を差し入れ、その上にワタを詰めたら
外側と断面の端っこが合うよう、引っ張りながらステッチしていき縫い閉じます。

フェルト生地はある程度なら伸びるため、わりと力技でも端を合わせられるのですが
ギチギチに引っ張り過ぎると縫い目から穴が空いてちぎれるので、
断面の大きさや中綿の量など、作っている途中で端を切ったりしつつ
調整しながらやってみてください。
いちごはいかにも紛失しそうだったので、3つ作って赤いゴムひもでつなぎました。

---------------

色々できたら、100円ショップで買った大きめの紙カップ(本来ランチ用らしい)に
欲望の赴くまま好き放題に盛りつけて、スペシャルサンデーパーティーだーっ!
抹茶あずきアイスにはミルクソースとチョコスプレーホイップとバナナを乗せて、
バナナストロベリーアイスにはチョコソースといちごと生クリームと…わー!!

トッピングをつけたことにより、私も楽しいけど子供達も大盛り上がりで、
毎日色々と組み合わせて遊んでくれています。
遊びに来た娘の友達の食いつきっぷりもすごいです。もはや女子ホイホイです。
ほんと甘物の盛り合わせは人を幸せな気持ちにしますねえ…。スイーツ脳…フフフ…。


次回、「地味なくせに意外とてこずるコーン編」に続く…。

2015年9月26日土曜日

アイスクリーム!ユースクリーム!好きさ!(アイス編)



長男の幼稚園入園からバタバタしておりまして、半年ぶりの更新です…!
今回作ったのは、フェルト製の【アイスクリームやさんセット】。

そもそもの制作の動機は、昨年フェルトでミニチュアスイーツを作った際に
他には何がほしい?と子供らに尋ねてみたら、
「アイス!!くだもの!!」という回答を貰ったこと。

そこで一度試作しようとしたのですが
いかんせん、いつもの調子で型紙なし一発縫いでこしらえるには
アイスクリーム&コーンはちと難易度が高すぎまして。
その後、市販の型紙を使ってチューリップ帽子を制作したことで
(なるほど、丸い形状はこうして作るのだな)と学んだのを機に、
それを応用し、何度か改良をくわえて、オリジナルの型紙を作成。

タワーのように重ねて遊ぶおもちゃとして考案したため、
手持ちのフェルトを眺めて、どんなフレーバーができるか考えていたら
あの味も欲しい、これも欲しいとなって、結局1ダースも作ってしまいました。
ここまで約一年!育児中の趣味は気の長い話なんだぜ…。


----------
型紙を作るにあたっては、市販しているキットの完成品やよそ様の作品を
じーっと眺めて、裏は多分こうなってるのかな?と想像したりして
自分なりに、見た目のリアリティよりも作りやすさと耐久性を考慮して決めました。

特にフェイクのアイスクリームを作る場合、
質感のリアルさを求めるなら粘土素材が向いてると思いますが
粘土で実物大で作ったら重くなるし、きちんと積み重ねるのも難しそう。
今回はチャームや飾りものではなく、子供がこねくり回すおもちゃ目的なので、
手軽さと安全性を重視してシンプルなぬいぐるみにしました。
実際、完成した瞬間からものすごい勢いで握ったり擦ったり潰したりされまくって
すでに表面が毛玉だらけになってきています。粘土なら即日割れてた予感。
飾りじゃないのよおもちゃは~ハッハァ~♪
壊すと言ってるじゃないの~ホッホォ~♪

個人的に、こういうものを作るときは
だいたいまずネットで無料の情報を検索することから始めるのですが、
フェルトのスイーツは、制作キットの形で販売している場合が多いからなのか
あまり型紙から通しで作り方公開しているサイトが見つからなかったため、
せっかくですからここに記録を残しておくことにします。
冗長になるので、アイス編、トッピング編、コーン編と記事を分ける予定です

あくまで制作過程の写真とメモ、という感じで不親切ですが(だって無料だし♡)
奇特な方に、これ私も作ってみたいな~と思っていただけたら幸いです。


----------
【1】
では実際の作り方。まず、こちらが使用した型紙です。
ここに至るまでの試行錯誤は省略しますが…
直径約13cm。出来上がりの直径が6.5cm程度です。
花びら状の部分の縁は、正円よりも少し平らになるよう切ってあります。

【2】
8箇所の切り込み(ダーツ)をひとつずつ縫い閉じます。
縫い方の説明メモはこちら
で、実際に縫ったものがこちら。
チョコチップなどの飾りをつけたい場合はこの時点で縫い付けます。
中にゆるーくふんわりとワタを入れておきましょう。

【3】
次に、こちらのパックマン的な2枚がアイスの裏側。
直径はたぶん8cmぐらいだったかな?(超適当)
他のアイスと重ねられるよう、内側が凹んだ形にします。

【4】
パックマンの口を重ねて、アイスの直径と同じぐらいの円錐形に縫ってから
強度をつける意味で、頂点に小さい円を、切り込みから巻きつけます。
ここ強化しておかないと、遊んでるうちに中のワタが漏れる予感がしますです。

【5】
とんがり帽子のようなものができたら、表地にポコッとはめ込んで
縁をブランケットステッチでくっつけます。
個人的に裏側の見栄えは気にしないタイプなので、かなり雑…。
布端の始末が不要だから、裏返さずにさくっと接続できるのがフェルトの長所ですよね~。
重ねやすいよう、ワタの量は控えめに柔らかく仕上げるのが吉です。

【6】
これで半球部分は完成ですが、よりアイスらしく見せるために
ディッシャーからはみ出した部分をつけましょう。
余ったフェルトをきしめん状にして、四辺にハサミで細かい切れ目を入れておき
ぐりんぐりんとねじりながらアイス本体の端に縫い付けていきます。

これは多少曲がっていても、太さがまちまちでも、切れ目の幅が揃ってなくても大丈夫。
ねじり具合も含めて、この部分はピシっと綺麗に作るよりも
ふぞろいでぐちゃっとしている方が、逆に本物っぽく見えたりします。


これでアイスクリームの本体が完成です。
色や飾りはお好みで!何の味にするか考えるのがまた楽しい!
特に凝った模様はなくても、星やハートやかわいいビーズなど縫い付けるだけでも
じゅうぶん可愛いのができると思います。(ただし飾りが取れないように、誤飲注意)


以下、「食欲全開!盛りすぎトッピング編」に続く・・・。

2015年3月6日金曜日

リメイクリカちゃん服(普段着編その1)

古着を処分がてらリメイク…と言いつつすっかり趣味に走っている、リカちゃん人形服作り。
前回の記事の作品はパーティ用のドレスばかりだったので
今後は着せ替え遊び向けの普段着を作ることにしました。
我ながらみるみるうちにレベルが上がっていくのがキモいです。何でもやる気次第やね…。


まずは基本となる型紙取りを兼ねて、100均のフェルトで
ごく簡単な手術着のようなAラインワンピースを制作。
フェルト裁縫は、端の始末が不要なのも大きなメリットですが
作ってる間に「ここは大きすぎたな」「もう少し短くしよう」みたいな思いつきで
ザクザクとはさみで調整しながら成形できるのが最大の利点ですね。
襟を大きめに立てるようにしてつけたら、ちょっと60年代風の仕上がりに。

続いて、同じ型紙(といってもそのへんのチラシを切り抜いたペラ紙)を使って
胸下で色を切り替えたバイカラーのワンピース。
春先のお出かけ服をテーマにハンドバッグと短いマント、ヘッドドレスもつけました。

ヘッドドレスは、本当は帽子が欲しいところを面倒だったので簡単に仕立てたんですが
娘からは「赤ちゃんみたいで変なのー」という評価でした。
いや確かにそうなんだけどね…世の中には大人用ロリ服というジャンルがあってだね…。

続いては、ポリエステル混でストレッチ性のある私の古いブラウスを用い
同じ型紙に袖をつけて裾を広げ気味にとった、SFチックなワンピース。
銀色のベルトは、半端に余っていた接着芯の端っこを、古いキャミソールの銀色布で
包んで接着剤でくっつけ、中心に黒いレーステープをつけました。
スカート裾には髪ゴムからとった切りっぱなしのレースをざくざくと。
イメージは一応Perfumeの舞台衣装…です。

お母さんの派遣OL時代に着ていた細身のブラウス、まだ何枚もあるんだけど
大概シミが出来てたり、腕がぱっつんぱっつんだったりして処分どきなのよね…。諸行無常。

さらにもう一つ同型のワンピース。これは裾を長くとって、裏側にゴム紐をつけてウエストを絞り
縫い目はチロリアンテープで隠し、肩口に綿レースを縫い付けて袖のように見せています。
お揃いのヘッドドレス(レースにゴム紐をつけただけ)もつけて、民族衣装風に。

ちなみに先程のヘッドドレスにも使用したこの綿レースですが、元はお下がりで戴いた
キ○ィちゃんポーチの周囲に縫い付けられていたものです。
これはピンクの紐やらフワフワリボンやら苺の飾りやら、手芸に使えそうなパーツの塊で
全体としては古びてしまったけれど、有り難く分解して活用しています。
♪エコと言う名の貧乏症~♪(『孫』の替え歌で)

さて、このへんから服が上下別れてパーツが増えてきます。
まず水色ボーダー柄のフリースのベビー服から、半袖セーター。
(これはパーツ一枚で作れる型紙を使用。こちらのサイト様を使わせていただきました)
レディースの水玉カットソーの袖先の部分を切ってウエストにゴムを入れた、膝丈スカート。
それとシャツ型のニットから、ボタンの付いた袖先を取って袖と前後の身頃に切り分け、
襟ぐりにモコモコのハギレをバイアステープのようにくるんで縫い付けた、長丈カーディガン。
フェルトのバッグ(ちゃんと物が入るよ)を持ったら冬のお出かけコーデ完成。

大人用の服の袖先をリカちゃんに流用すると、裾を折り返す必要がないので楽ちんです。
ただ完成してから気づいたけど、カーディガンの前合わせが逆でした…。適当すぎる…!

そして今回、目玉はこのボア付きムートンブーツ!
これね、材料は100均なんですよ。ペラペラの茶色フェルトと
靴底はマルチマットだか何とかいう名前で売っている、粗くて固い不織布のマット。
作り方と型紙はこちらのサイト様のものを使わせていただきました。ありがてぇありがてぇ…。
実際は型紙より少しだけ小さめに(足底3.5cm)作っています。

出来たブーツを勝手にアレンジしてボアを追加。
モコモコのフリースのハギレを三つ折の帯にして、ぐるりと縫い付けました。
ブーツ作りは、平面の布から立体的に靴の形を縫い上げていくのがすごくアクロバティックで
ちょっと興奮しましたね。裁縫って面白いなあー!完全に私一人が楽しいなあー!

雑に作ったにしては出来上がりが可愛くて気に入ったので、
もう一つ色違いのグレーのブーツも制作。それに合わせる服は
子供用レッグウォーマーの端を使った、シンプルなオフショルダーの黒セーター。
100均人形(エリーちゃんだっけ?)用のお姫さまドレスがすぐにほつれてしまったのを
短くカットしてウエストゴムを入れた、ピンクのミニフレアスカート。
あとはベビー用のマントから、フードの端を切り出してそのままミニサイズにリメイクした
モコモコのマント。こういう厚手の生地は、袖がない方が着せるのも楽でいいです。


----------
このあたりから、捨ててもいい古着の山を前に何を作ろうか考え込んでいるうちに
楽しくなってしまい、アイデアが浮かびすぎて収集がつかなくなってきました。
以下、春夏もの中心の「その2」に続く…。長男の幼稚園グッズまだ完成してないんだけど…。

2015年2月18日水曜日

まるみえ☆みっくす野菜~自家製ミックスベジタブルの話

今回は主婦の毎日のごはん作りの話、特に「下ごしらえ」がテーマです。

----------
長年日々の食事を作り続け、また奥様雑誌にて
数多の「誰でもかんたん献立」的な特集を読んできて感じたことなんですが。
一般に、面倒くさがりな人の自炊のやり方にはどうやら2つのパターンがあって、

ひとつは、【毎日行き当たりばったりに、今ある食材で手早くできる献立を考える】
もうひとつは、【時間のある日にあらかじめ下ごしらえをして、ある程度献立を決めておく】

このどちらがより便利かは、その人の性格や生活パターンによると考えています。

また以前、離乳食の楽なやり方について、ツイッター上でハッシュタグを使い
みんなの話を集めて盛り上がったことがありましたが(詳細はリンク先へどうぞ↓)
離乳食を気楽に乗り切るためのメモ(#離乳食めんどくさい協会 まとめ) -Togetter

この時も思ったんですよね。
「あらかじめ大量に下ごしらえしておけばあとが楽」というのは、全員には当てはまらない。
場合によってはかえって面倒で、「その時々で少量だけ作る方が楽」なことも多いな、と。

ちなみに、これは単なる個人の感覚ではありますが
もし、これから離乳食を始めたいんだけど、何か調理家電を導入した方がいいのかな?
とお悩みの方がいらしたら
「あらかじめ大量に下ごしらえしといて考えずにそれを使う」派には、フードプロセッサー。
「その時々で食べたいものを少量作りたい」派には、ハンディブレンダーが便利な気がします。


前置きが長くなりましたが、今回は手抜き料理とは言いつつも
「週末にあらかじめ下ごしらえしておく方が、平日に献立を考えなくていいから楽」
派の方のための記事になります。
フードプロセッサーのステマとも言えるかもしれない。

----------
はじめての離乳食を手探り状態で作り出した頃から、我が家では
自家製ミックスベジタブル、要するに“混合みじん切り冷凍野菜”をよく作り置きします。
一度作っておくと一週間以上は持つし、ある程度献立のイメージが固まるので
当日に(あ~今日の夕飯どうしようかな~思いつかないわ~)と悩むことが減ります。
以下、実例を挙げてみますね。

こちらがこの日冷凍した材料です。野菜はなんでも、その時あるものでOK。
今回の内訳はにんじん・れんこん・ごぼう・しいたけ・小松菜。
別に野菜は単品でも二品でもよくて、あまり深く考えずいたんでくる前に刻もうかねという感じ。
この写真の小松菜はちょっと多すぎたので、後でだいぶ減らしました。
緑の野菜が多いと、見た目も味も青汁っぽくなります…

ごぼうなど、特に固くてフープロでも砕くのが厳しいような素材は
先に茹でるか、水を少し入れてラップしてレンチンして、火を通してから加えましょう。
あと、大根やトマトなど水分の多い素材は、やりすぎると「おろし」になってしまったり
じゃがいも・こんにゃくなど冷凍に向かない素材もあるのでご注意を。

また冷凍による栄養素の損失については、測ったわけではないけれど
特にビタミンCに関してはほぼ諦めているので、葉物野菜などは無理に混ぜずに
そのまま食べる方が、歯ごたえも栄養もいいのではないかと思います。

で、これをフープロに30秒ぐらいかけてみじん切りにしたのがこちら。
餃子のタネみたいに見えますが、肉は一切入っていません。野菜のみポソポソです。

それを保存袋に入れて、平べったくならした状態がこちら。
このまま冷凍庫にそっと入れ、数時間して凍ったら
袋に入れたままパキポキッと雑に割っておき、あとは適宜取って使います。
きちんと分量を見たい方は、菜箸などであらかじめ縦横の筋をつけて冷凍すると
綺麗に四角く割れます。


ちなみに私が使っているフードプロセッサーはこれです。道場六三郎おすすめとかいうやつ。
当時たまたまクーポンがあったから買えたけど、普通だったら絶対手が出ないと思う…
独身時代から手回しタイプのも持っています。多少時間はかかるけどそれでも大丈夫!

----------
そこまで仕込んだら、あとは日々の料理に使うだけ。
特に「ひき肉の料理」に混ぜれば、特に何も考えなくても野菜が取れるので便利!
手作り餃子やシュウマイ、つみれに春巻き、ハンバーグやコロッケも自動的に野菜入り。
またミートソースやカレー、うどん、スープ、チャーハンなど何でも合います。

うちでは、このミックス野菜を仕込むと同時にひき肉の徳用パックを買ってきて
小分けにして冷凍しておき、一緒に解凍して使うことが多いです。
もし余力があるなら、ひき肉と調味料と小麦粉や豆腐なんかを少し入れて
肉ダネとして練って丸めてから冷凍するのもありですね。
そこまでやってあれば、メンチやロールキャベツなど手が掛かる料理も簡単にできます。

以下はレシピの比較的簡単な方から実践例のご紹介ということで、
我が家の至極庶民的なおかず記録写真を…。

まずはミックス野菜と、ひき肉と菜っ葉と戻した春雨を炒めて、
味覇とみりんと醤油で味付けした、辛くない麻婆春雨。
これは上記の野菜を仕込んだ当日の夕飯ですね。余った小松菜全部投入したんだった。

こちらはミックス野菜とひき肉をにんにくと生姜で炒めて、
砂糖、味噌、コチュジャン、オイスターソース少々でまとめた肉味噌。
仕上げにラー油を垂らしてレタスと一緒に食べました。

続いては、豚こま肉と長ネギを焼いた所にミックス野菜を加え、みりんとめんつゆと水で煮て
とろみを付け、それを軽く焼いた厚揚げにぶっかけた厚揚げあんかけ。
あんかけやスープ系にも何も考えずに加えるだけで野菜たっぷりになるし
椎茸などが混ざっているといいダシも出ますよ。

これはミックス野菜にひき肉と玉ねぎ、塩こしょうにんにく、つなぎの小麦粉少々を混ぜて
練って丸めてミートボールにしたもの。
子供のメインおかずとして甘いケチャップ煮にしました。
ブロッコリーが異様に小さいのは、偏食の長男に食べてほしいからですが
当然のように肉以外一口も食べやしないため、ミックス野菜が活きるというわけです…。

そうそう、このミックス野菜の大きな特長として、野菜嫌いの子に
意識せず野菜を摂取させたい場合にとっても役立つ、という点があります。
離乳食の頃はあまりそういう方面の意識はしてなかったけど、
特に長男が、3歳になったぐらいからすさまじい好き嫌いをしだしたので
今でも「まあ栄養は一応とってるからいいか…」という親の姑息な安心感のため、
このミックス野菜を活用しています。
集団生活が始まると、食わず嫌いはわりと解消するってのは娘の時に知ってるけどさー。


ただ、刻み野菜を常備するようになったのは、そもそも手抜きのためが主な理由なので
あまり栄養!食育!一日30品目!と難しく考えず、まずは
刻むのが面倒な玉ねぎだけでも冷凍しとけば便利かも?とか、そんな感じでお勧めします。
特にもし使い道が浮かばないうちに、冷蔵庫の中で古びてきた野菜などがあったら
とにかく刻んで冷凍しておくと腐らせずに消費しやすいですわよー。

----------
最後におまけ。
ミックス野菜は麻婆豆腐なんかにも最適、とこの記事のために夕食を作ったんですが
豆腐のパックを開ける際に、誤って豆腐本体まで斜めにぶった斬ってしまったため
見た目を綺麗に丁寧に作ろうというやる気が失せた結果、
ご覧のような悲しい有様になりました。

ええやんなもう別に…料理研究家でもあるまいし…。わりと普段もこんなもんだし…。
我が粗雑さへの反省をこめて載せときます…。

2015年1月27日火曜日

リメイクリカちゃん服(よそ行きドレス編)

今回の古着リメイクネタは、リカちゃん人形サイズの手作りドレスです。
調子に乗って結婚式のメモリアル写真風に加工してみました。
まあ実際娘のためというよりは、お母さん自身の楽しみだよねこれは…!



発端は、昨年の娘の誕生日に夫が選んでプレゼントした、プリンセスリカちゃん人形。
プリンセスなのでヒラヒラドレスを着ているのですが、
娘はどうもいろいろな服で着せ替え遊びがしたいらしく
紙に洋服や靴の絵を描いて、ハサミで切り抜いてセロハンテープで貼り付けています。
どれどれ、どんなドレスを・・・
セクシー奥さん
・・・・・・裸エプロン?

つまりですね、洋裁用のパターンではなくて
いわゆるきせかえシール(ペーパードール)のように、正面から見たシルエットを
そのまま切り出しているから、身幅が足りないわけです。
ちなみにノーパンなのは狙ったわけじゃありません。パンツどこやったの!?

これじゃさすがにリカちゃんがかわいそうなので(飾っとくと親の趣味と疑われそうだし)
できる範囲で何着かドレスを作ってあげようか、とあいなりました。

なお、すべてのドレスに共通しているのが
・古着を切り刻んで使っていること
・型紙一切なし、思いつき一発勝負であること
・それゆえにすべて袖なしの簡単なデザインであること
の三点です。 実物は写真よりも一段とヘボいぞ!


というわけで、急ごしらえでミシンをガーッとして作ったドレスがこちら。
元はなにかと言うと、実は「娘のサイズアウトした水着のパレオ」です。

タンキニタイプだったんですが、付属のパレオを一度も着ないまま夏が終わってしまい
水着ってあげるのも売るのも微妙だし捨てちゃうか、と放置していた死蔵品。
なので生地が薄くストレッチ性も高くて着せやすいです。
前身頃と、後ろ身頃の左右を適当に1cm程度重なるよう切り出して縫い合わせ、
裾の両脇を手縫いで少し上げて、背中にスナップを2つ。
デニム風の生地に赤紫の糸が、何となく中国風に見えたので
胸飾りに手持ちのキーホルダーから取った赤い組紐をつけました。

型は適当だけど、裾のラインだけは合わせないと変なのでそっちを優先したら
腰のあたりにシワがよりました。まあ仕方ないわな…。

次に作ったのは、「娘のチェックのギャザースカート」をリメイクした赤いドレス。
これは親戚からお下がりとして巡り巡ってきた、誰かの手作りらしきスカートです。
胸部分は元のギャザーそのままに、脇の下~背中を内側に折り曲げ、肩紐を接続。
単純にウエストゴムの部分をそのまま人形のウエストに当てて
裾を折りあげて縫い止めたら、裾丈を合わせると同時に膨らみもつきました。
後ろ中心は裾~お尻の下まで縫いつけて、着せやすいよう大きく背中を開けています。

ベルトには赤いリボンを使い、背中の両端だけを止めてあえて浮かせておくと
自然に人形の体型に沿って、一番細い部分にベルトが落ち着きます。
飾りも赤いリボンでまとめて、ロングブーツと合わせたらちょっとだけゴスロリ風味。

こちらは、上と同じ形のギャザースカートの色違いを使ったもの。
基本の作り方は上の赤いドレスと一緒なんですが、
まったく同じではつまらないので、裾をもう一折りぶん余計に短くして
裾と肩紐の上に100均のレースをつけ、ふた昔前のアイドル衣装風にしてみました。
肩紐にレースをつけると袖のように見えるんですね。これは発見。

続いては、ちょっとお姉さんっぽいモノトーンのプリーツワンピース。
これはですね、元は「お母さんのシュシュ」のゴムを抜いたものです。
大きめのシュシュに折り返しレースの付いたちょっと豪華な見た目のやつ(でも安物)を
分解してみたら、リカちゃんの胴体に三回巻きつけられる長さがあったので
レースが見えるようずらして手縫いで重ねて、背中にスナップを一つつけました。
シュシュのゴムが入っていた縫い目が、ちょうど人形のウエストに収まっていい感じ。

以前、実母がうちに遊びに来た際にサッと編んでくれたカーディガンを羽織れば
冬のパーティへお出かけといった雰囲気に。
もひとつアレンジで、フェイクファーのバングル(腕輪)をストールのように肩に巻いたら
さらにパーティーっぽくなりました。ちょっとギャルっぽい?

ここで娘に、あとはどんなドレスが欲しいか訊いてみたところ
やはり「お姫さまのドレス!」をご所望ということなので、
締めは“ザ・プリンセス”をテーマに、淡いグリーンの清楚なイブニングドレスを作りました。
元になったのは「お母さんの、シフォン素材のバルーンスカート」です。
数年前、丸いシルエットのバルーンミニスカートが流行った頃に買った安物ですが、
もう全然履かないし、薄い生地がドレスに良さそうだと思ったので、勢いでジャキジャキ分解し
ふんわりシルエットに仕立てて、胸飾りに真珠(本物)のペンダントヘッドをつけました。
ペンダントは、以前義母が貰い物で持て余してるからよければ使って、と譲ってくれたのですが
正直古臭いデザインで、虫の卵っぽくてキモ年齢的にもまだ着こなせない感じで
死蔵するしかなかった品物です。こんな所で活用できるとは!


後々のため、手順を画像に書き残します。いつか誰かの参考になるとよいのですが…。
これが手順メモをまとめたもので、
これがドレスを裏側から見た状態。
ね、一見凄そうだけど実物はわりとこんなもんかーって感じでしょ?
肩紐に使ったのは、何かの戴き物についていた包装リボンを取っといたやつです。
通常、人はそれをゴミと言う…。

ドレスの雰囲気的に、王宮晩餐会のような正装感があるなと思ったので、
手近に白いケープ風の布はないかと探して見つけたのが、未使用のベビー用ガーゼ。
写真はガーゼを四つ折りにして巻いて、手持ちのコサージュで止めただけですが
なんだかロイヤルウェディングのような、上品な印象になりました。
ちなみに髪飾りにも、義母から譲って戴いた真珠のペンダントを巻きつけています。

最後ちょっとお母さんの趣味が出すぎて、娘には
「なんか地味~」という評価を受けましたが、一応喜んでもらえたみたいです。
今後は着せ替え遊びを想定した普段着と、服を収納するクローゼットがほしいなあ…
うん、ただ主にお母さんが、欲しいだけなんだけどさあ…

いつかまた手作り服が溜まったらUPしますね…。